fc2ブログ

「複視」の改善

脳梗塞の後遺症による複視の症状が1回のはり・きゅうの治療で大幅に改善するという症例がありました。
患者さんが退院後すぐに当院にお越しくださったため、発症からの時間がそれほど長くなかったことも大幅改善の要因の一つであったかもしれません。

はり・きゅうの力、古代の人たちの英知に改めて感嘆させられました。
スポンサーサイト



上肢の挙上困難に対するはり治療

脳梗塞の後遺症で上肢の挙上が困難ということで来院された患者さん。
「天柱」と「崑崙」というツボに鍼をすることで上肢の前方への挙上は大幅に改善したのですが、
側方への挙上がなかなか改善されませんでした。
最近「会宗」というツボに鍼をしてみたところ、側方への挙上も改善が見られ始めました。

側方挙上に問題があるということで、
人体の側方を循行している三焦経と胆経のツボに対して刺鍼を行うことはしていたのですが、
なかなか「これ!」というツボを見つけられずにいました。
今回、「会宗」が思いのほか効果が高いことがわかったので、
今後も積極的に使っていきたいと思っています。

脳血管障害の鍼灸治療

私が留学していた天津中医薬大学(旧天津中医学院)第一付属医院が得意分野としているのが、
脳梗塞や脳出血をはじめとする脳血管障害による後遺症に対する治療ですが、
この治療をうけたあるアメリカ人のドキュメンタリーが映画化されるという記事が
こちらのサイトに掲載されておりました。

http://old.gto.ac.jp/tc_med/

天津中医薬大学第一付属医院で行われている治療法は
「醒脳開竅法」と呼ばれる方法で、
この方法が確立されたことで、この病院には世界各国からの患者さんが、
入院を希望していらしています。

また、発症直後、あるいは手術後間もない時期から、
この病院で鍼灸治療を行った場合、
ほとんど後遺症が残らない状態まで回復することが多く、
それゆえに、天津市内には片麻痺などの後遺症に悩む患者は少ないということを、
以前、入院病棟の先生がおっしゃていました。

今でも毎年、病院研修の通訳として、この病院を見学させていただいておりますが、
毎年のように外国からわざわざはるばる入院にいらしている患者さんや、
研修にいらいしている外国のお医者さん達を目にします。

ちなみにこの方法は有朋堂でも行っております。
詳しくはお問い合わせください。


ちなみにこの動画を掲載されている「後藤学園」は東京の鍼灸専門学校ですが、
中医学の分野ではパイオニア的な存在でもあります。
私もこちらの学校の先生方に留学中なにかとお世話になりました。

リンク
カテゴリ
最新記事
検索フォーム
最新トラックバック
月別アーカイブ