アトピー治療で半年以上通われた患者さんが、
今日で治療を終了し、帰郷されました。
途中なんども波があり、
増悪と緩解を繰り返しましたが、
あきらめずにがんばってくれたお陰で、
かなりよくなってくださいました。
あきらめずに続けてくれて
本当にありがとうございました。
ところで、最後にその患者さんと話をしていて思い出したのが、
「治療効果の時間差」のことです。
アトピーの治療に関しては
今受けている治療の効果が
目に見えてわかるのは、
人によって違いますが、
1週間~2週間後くらい
後になるということが
往々にしてあるということです。
これは以前、
私が自分の治療をしていたときも
実感していたことでもあります。
なん~となく頭のどこかで
「そうだな~」とは思っていたのですが、
言葉にしてみて、今、初めて
この時間差の問題を
もう少し注意して見てみようと
思うようになりました。
これも患者さんから
教えていただいたことのひとつです。
ありがとうございました!
スポンサーサイト
前述の「楽しく生きる?」を書いていて、
そういえば笑いのがん治療をまじめに考えている
学会があるって聞いたことあるな~
と思って検索してたら、以下のようなページにひっかかりました。
「笑いと健康の伝道師! 異色のお医者さんの講演会より」
http://www.gan-jiten.com/store/06/post_2.html
わかりやすい内容ですね~。
今日患者さんと話していたら、
昨日の「ためしてガッテン」で
椎間板ヘルニアが原因でずっと自宅にいる奥さんのために、
ご主人が犬を買ってきたら、ヘルニアが治った
という話を例に、
ヘルニアの原因のひとつがストレスだ
というような内容を放送していたことを伺いました。
そこから話がとんで
「そうですね~笑ってガンを治した人もいるって話も聞きますからね~」
「楽しく生きたほうがいいってことですかね~」
みたいな話をしていてふと思いました。
健康じゃないから、
普段の生活が楽しくない
というのが普通の理屈かと思っていたのですが、
本当は逆で、
楽しく過ごすことができないから
健康じゃない
のかな~なんて。
楽しく生きるために
健康を目指すのではなくて、
健康でいるために、
楽しく生きるのが
実は正しい順番なのかもしれないな~なんて
ふと思ったのでした。
最近、元患者さんに紹介してもらった
「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」
という本を読んでいます。
まだ途中なのですが、
非常に共感を覚えたのが、
「筋肉隆々の体を作るためには、それなりに時間がかかる」
あたりまえにも聞こえるような内容でした。
本に書かれている内容によれば、
体重あるいはコレステロールや血糖値といった検査値を
トレーニングで下げるのはそれほど難しくはないが、
筋肉隆々の体となると
食事や生活習慣の改善に加え、
過酷なトレーニングを長い年月をかけて
やっとたどりつくことができるのだそうで、
短期間で変わった体重や検査値は
トレーニングをやめると
すぐに元に戻るが、
長い期間かけて作り上げた体は
そう簡単にはもどらない
ともありました。
これは鍼治療での体質改善にも
同じようなことがいえると思いました。
たとえばギックリ腰や捻挫、
急に起こった症状などは
1回か2回の治療でかなり改善します。
けれども幼少期からのアレルギーや
冷え性・体質虚弱といったものを
根本的に改善させるためには
やはりそれなりに時間がかかるというのが
今の私の実感です。
そしてこれは健康や体格に限った話では
ありません。
例えば、それはスポーツ選手が
自分の能力を高めるために、
日ごろからトレーニングをおこなっても、
一朝一夕で結果が出るわけではないでしょう。
毎日毎日、何年も積み重ねて、
やっと満足できるような結果を出せる
能力を身につけるわけです。
そして長い時間をかけて作り上げた能力は
そう簡単には衰えません。
それはスポーツのみでなく、
語学学習や書画などの創作においても
同様だと思います。
体を変えるのには
時間がかかる
という意味で深く共感されられた本でした。
最近めっきり寒くなりましたね。
今年は のど からくる風邪をひいている方が多いようです。
ちなみに私は最後に風邪を引いたのがいつか思い出せません。
バカだから?
風邪をひくかひかないかの分かれ目は
その人のもつ免疫力だと思うのですが、
実は中国伝統医学は昔からこの
免疫力というものを非常に重視していたと
考えられます。
もちろんその昔は「免疫」なんて言葉は
用いられていませんでした。
その代わり「正気・真気」という言葉が
人間の持つ病気と闘う力として
用いられていたようです。
だから「正気が充実していれば病気にはならないよー」
なんてことが昔々の本には書いてあります。
そして正気が戦う相手を
「邪気」と呼んでいました。
邪気なんていうと、なんだか
お化けや妖怪の世界の話のようですが、
要は、病気になりやすさ加減みたいなものかと。
冬の寒い時期には
「寒邪(かんじゃ)」と呼ばれる邪気が
もっぱら正気の敵なのですが、
これも要は
寒い時期には寒さによって病気になりやすいっしょ~
でもってこれこれこのような症状がもっぱらですね~
ということかしら、ぐらいに私なんぞは思っています。
ちなみに寒邪が正気より強いと
寒気がしたり、咳嗽がでたりと
まあいわゆる風邪の症状がでてきます。
不思議なのは普段から定期的に鍼治療をしていると
風邪をひきにくくなるようで。
以前はしょっちゅうひいたのに
最近は・・・
なんておっしゃる患者さんは少なくないですね。
じゃあ風邪っぴき真っ最中に鍼はどうか?
のどの痛み・咳嗽・発熱などなど風邪の
諸症状を改善することは可能ですが、
私的には風邪のときは
ゆっくり休むのが一番かと。
そして普段からの体のメンテナンスで
風邪をひきにくい体を作っておくことが、
大事かと思うのであります。