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アトピーと発汗

このブログの前回の記事に記載した日系メディカルの記事に関連して検索してみたら、
以下のような記事が見つかりました。

アトピー性皮膚炎の患者さんには是非参考にしていただきたい内容です。
大阪大学の研究成果に関する記事
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/ResearchRelease/2013/07/20130731_1


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アトピー患者に「汗かくな」はもう古い

日経メディカルに非常に興味深い記事がありましたので紹介させていただきます。

アトピー患者に「汗かくな」はもう古い
アトピーの一部は「発汗」と「汗洗い流し」で著明に改善


発汗に伴うかゆみと発汗自体がもたらす「効果」は別々に考えるべきということで、
発汗による皮膚への効果が述べられております。

当院でアトピー性皮膚炎の患者さんをみさせていただいていると
アトピー性皮膚炎の患者さんは体の芯は冷えやすいが、
体表でほてっているという特徴をもつ方が非常に多いことを実感しております。

中医学の見地からすると、体表にこもった熱はできるだけ発汗を通して発散させたいのですが、
大抵の方は、「汗をかくと痒くなるから」ということで、発汗しないように「こころがけて」いらっしゃいます。
また、よくよく聞いてみると、もともと人より汗を「かけない」方が多いのも事実です。

発汗自体に皮膚への修復効果があるというのが、前述の記事の内容ですが、
中医学的には、熱がこもれば発汗し、体が冷えれば発汗を抑えるという
人体が本来もっている自己コントロールの能力を
回復させることがもっとも重要であると考えます。

そのためには、普段から体を動かして代謝能力を高めることも重要ですし、
食生活やストレス発散も重要になってきます。

いずれにしろ、この記事のような内容は、
科学の進歩に伴い西洋医学と中医学の溝が少しづつ埋まっていくことを予見させ、
個人的には非常に嬉しく思います。
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