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不眠とはり治療

眠れないという症状は、なってみないとそのつらさはなかなかわからないものです。

「不眠」の症状を主訴として当院にいらっしゃる患者さんのほとんどは、
お医者さんに薬を処方してもらっても、なかなか改善しないという患者さんです。

中でも多いのが心臓になんらかの問題がある方です。
不整脈や狭心症、種々の冠動脈疾患などに伴う不眠の場合、
不眠によってさらに心臓に負担がかかり、
それによって尚更眠れなくなるといった、
悪循環に悩んでいらっしゃる方も少なくありません。

中医学の角度から「不眠」という症状を見たとき、
ひとつの見方として「心火亢盛」という見方があります。
心臓が頑張りすぎた結果、休めなくなってしまった状態とでもいえるでしょうか。

このような場合、心臓に関連する経脈(経脈に関してはこちら)である、
心経や心包経のツボにはりをすると、
少なくともはり治療をした当日は大抵眠ることができます。

そして、はり治療を継続して行うと、
次第に治療当日とその翌日も眠れるといったように、
体がだんだんと眠れる体になってきます。

不眠が改善するに伴い、
心臓の症状も軽減してきます。

不眠の改善がみられたときの
患者さんの満面の笑顔は、
眠れるということが如何に幸せなことなのかを教えてくれます。



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上肢の挙上困難に対するはり治療

脳梗塞の後遺症で上肢の挙上が困難ということで来院された患者さん。
「天柱」と「崑崙」というツボに鍼をすることで上肢の前方への挙上は大幅に改善したのですが、
側方への挙上がなかなか改善されませんでした。
最近「会宗」というツボに鍼をしてみたところ、側方への挙上も改善が見られ始めました。

側方挙上に問題があるということで、
人体の側方を循行している三焦経と胆経のツボに対して刺鍼を行うことはしていたのですが、
なかなか「これ!」というツボを見つけられずにいました。
今回、「会宗」が思いのほか効果が高いことがわかったので、
今後も積極的に使っていきたいと思っています。
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